点眼治療について

現在日本で処方されている緑内障薬は7種類に分類され、ほとんどが点眼薬です。
※病気の進行度・種類などによって、どのお薬を使うか、また1種類でいけるのか2種類以上投薬しないといけないかが決まります。

緑内障のお薬の分類一覧表
薬効分類名 代表的な商品名 薬理作用
プロスタグランジン製剤(PG製剤)
  • トラバタンズ
  • レスキュラ
  • キサラタン
  • タプロス
  • ルミガン
ぶどう膜強膜経路の房水排出を促進する。
炭酸脱水酵素阻害剤(CAI)
  • エイゾプト
  • トルソプト
房水の産生に関与している炭酸脱水酵素を阻害することにより、房水の量を減らす。
副交感刺激薬
  • サンピロ
シュレム管経路の房水流出を促進する。
抗コリンエステラーゼ薬
  • ウブレチド
瞳孔括約筋の収縮による縮瞳がおきて、シュレム管の圧迫がなくなり房水の流れを良くする。
交感神経刺激薬
  • ピバレフリン
房水の産生を抑制して、房水の量を減らす。
β遮断薬
  • ミケラン、
    ミケランLA
  • チモプトール、
    チモプトールXE
房水の産生に関与しているβ受容体の作用を
遮断することにより、房水の量を減らす。
β1遮断薬
  • ベトプティック、
    ベトプティックS
房水の産生に関与しているβ受容体の作用を
遮断することにより、房水の量を減らす。
α1β遮断薬
  • ハイパジール
房水の産生を抑制する作用と、ぶどう膜強膜経路の房水排出を促進する作用をもつ。
α1遮断薬
  • デタントール
ぶどう膜強膜経路の房水排出を促進する。
(配合剤)
配合剤(PG製剤+β遮断薬)
  • デュオトラバ
  • ザラカム
ぶどう膜強膜経路の房水排出を促進する。
房水の産生に関与しているβ受容体の作用を遮断することにより、房水の量を減らす。
配合剤(CAI+β遮断薬)
  • コソプト
房水の産生に関与している炭酸脱水酵素を阻害することにより、房水の量を減らす。房水の産生に関与しているβ受容体の作用を遮断することにより、房水の量を減らす。