緑内障について

1.緑内障とは?

緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気のことです。治療が遅れると失明する恐れがあります。

2.原因

視神経の障害は、眼の中の圧力(眼圧)が高いとその圧力に視神経が耐えかねて障害されます。眼の中には房水という液体が絶えず産生されては排出していきますが、その経路のいずれかに異常が生じ眼圧が高くなります。通常眼圧を数値化すると日本人の平均は21mmHg以下といわれています。

3.症状

緑内障初期は徐々に進行していくため自覚症状はありませんが、進行すると視野が狭くなり最後には失明してしまいます。緑内障は、日本人にとって非常に身近な病気で40歳以上になると20人に1人は緑内障であると言われています。40歳になれば一度眼科受診を是非おすすめいたします。

4.治療

緑内障は、根本的な治療法はなく一度失った視野は今の医学では残念ながら回復させることはできません。そのため、これ以上緑内障を進行させないことに重点を置きます。早期発見できれば、生涯にわたって良好な視野を得ることも可能です。治療の基本は眼圧を下げることにつきます。まず、最初の治療は点眼治療になります。最近のお薬の進歩で多くの場合は点眼でコントロールすることは可能です。ただそれでも十分な眼圧下降が得られない場合には、レーザー治療、ついで手術ということになります。